「仲介による不動産売却」よりも「不動産買取」向きのマンションとは

マンションを売却するときは、不動産会社に依頼して売主を探してもらう「不動産仲介」を選択する人が多いと思います。
しかし、状況によっては「仲介による不動産売却」では不利になる場合もあり、「不動産買取」の選択肢を最初から外すのは控えた方が良さそうです。
今回は「不動産買取」向きのマンションについて考えていきましょう。

1.不動産業者に直接物件を売却する「不動産買取」は損なのか?

一般的に「不動産買取」よりも「仲介による不動産売却」の方が、査定価格は高くなる傾向にあります。
そのため、「不動産業者に直接売却する不動産買取は損だ。」と考えている方も多いのではないでしょうか。
しかし実際には、不動産市況、物件の状態、売主様の状況などによって、「仲介による不動産売却」では十分な対応ができないことも多く、結果的に「不動産買取」になってしまうケースも少なくありません。
不動産売却を検討している方は、買い替え、財産処分、資金調達など明確なタイムリミットがあることも多いため、早期売却を実現できる「不動産買取」にも大きなメリットがあるのです。

「仲介による不動産売却」では売り切れないマンションもあるという事実

土地や一戸建てに比べて、マンションは流通しやすい状況にあるものの、築年数、駅からの距離、建物の管理状況、室内の傷み具合などによっては、相場価格で売りに出しても全く買い手がつかないことも珍しくありません。
一般の売主様の場合、時間、コスト、リスクなどを多面的に考えた場合、大規模なリノベーションをしてから売却することは難しく、現状のままで勝負することになります。
しかし、新築マンションの設備レベルが上がり、デザイン性の高いリノベーション物件が増えてきている状況を考えると、“売るための工夫”がなければ買い手はつかないのです。
「時間をかければ不動産は必ず売れる。」と考えている方もいらっしゃいますが、年単位で売れない物件も存在するという事実を知った上で、売却に関する方針を検討した方がいいのではないでしょうか。

「不動産買取」向きのマンションの特徴

築年数が古く、リノベーションが必要なマンション

築年数が古い物件は、建物全体の傷み具合やマンション管理の現状など、様々な問題が表面化していることが多く、一般の買主様からは敬遠される傾向にあります。
しかし、立地面で優れた物件が多いこともあり、リノベーション再販を考えている不動産会社からは高額買取のオファーも期待できます。

賃貸に出しているマンション

オーナーチェンジ物件の場合、「不動産仲介による売却」では相場価格を大きく下回ってしまうことになりますし、一般の買い手を見つかるまでに相当な時間が必要になります。
中長期の保有を考える不動産会社が唯一の買い手であることも多く、最初から「不動産買取」を優先的に考える方がいいかもしれません。

オフィス需要の高いマンション

都心部のマンションの中には、居住用にも、オフィス用にも使える物件があります。オフィス需要の方が強く、結果的に雑居ビルに近い管理状況に追い込まれている物件については、投資用不動産や事業用不動産を専門に取り扱っている不動産会社に、買い取りを含めた売却を打診するべきです。居住用物件の仲介しか行っていない不動産会社では対応できない場合があることにご注意ください。

まとめ

「不動産買取」向きのマンションの特徴を3つご紹介しましたが、共通点は一般の買主様が手を出しにくい物件ということです。
不動産流通市場に相場価格で売りに出しても、買取再販を考えている不動産会社は買取査定額の水準でしか買ってはくれません。
仲介手数料を支払うことを考えれば、不動産会社に直接売却する「不動産買取」を最初から検討した方がいい場合があることも、知っていただきたいと思います。

投稿者プロフィール

服部 里佳子
服部 里佳子
株式会社リファインド
宅地建物取引士・住宅ローンアドバイザー
本音で、親身に、お客様の目線に立ってお部屋探しをお手伝い致します! 各種ご相談・ご質問だけでも まずは服部にお気軽にご相談下さい。

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